180121 10年後の仕事
「10年後、この会社はまだあるんですかね?」
と、うっかり言ってしまい、ヤバッと思いきや、みんなあっけらかんと「あるだろうそりゃあ」と笑っていた。
ホントに?!
今までほとんどこれといった改良もされず数十年売ってきた製品は、急速に発展をする中国によって半ばコモディティ化してしまった。
おそらく。
今まではプレイヤーの数と微妙な規模(新規で参入する規模のメリットないが、いくつかの専門メーカーが食べて行くには充分な)の市場の大きさから大した新規参入もなく、何となーくマッタリとした月日を過ごしてきたのだと思う。
大きな躍進もなければ落ち込みもない。
それがお隣、中国という巨大な市場が発展することでバランスが崩れてしまった。
微妙な規模は、新規参入はそれなりに旨味がある規模になった。
うちだけでなく日系企業は必死にPRする。
品質が違います。
実績があります。
長く使えます。
云々。
しかし、過剰な品質は不要。3年使えればいい。とにかく安いことが大事。
そんな要求の元、参入してきた中国メーカーは、最初こそトラブル続きだったが、徐々に改善され今では使って問題ないレベルまでになった。
明確な差別化ができない製品は、一時しのぎのコストダウンで売れるようになっても延命措置にしかならない。と思う。
いま明確な差別化ができている製品はいくつあるだろうか?
そんなことを冷静に考えると10年後にいまの会社があるとはとても笑って言えない。
日本国内だけで細々とやってるだろうか。それとも中国企業に買収されているだろうか。
10年後、20年後を見たときに。いま自分が未来の自分のためにやるべきことは何だろうか。
そんなことを今更ながら考えてる。