ジュラシックワールド 炎の王国
ジュラシックシリーズ1作目となるジュラシックパークが上映された時、高校生だったと思う。
ストーリーが薄っぺらいとか生態系の保護について考えが浅いとかいう意見もチラホラあった。
当時。
習っていたアコースティックギターの先生が、そんな雑音を一掃した。
「ジュラシックパークは恐竜を観に行く映画だろ。スピルバーグは恐竜をとにかく撮りたかったんだよ。動物園行く奴が、ストーリー性を求めるか?アホか」
この暴言とも言える名言は、スゲー正しい、という判断の元で、今でも僕の記憶にしっかり残っている。
だから、ジュラシックシリーズを見るたびに、このセリフを思い出す。そして思う。恐竜を観に行こう!と。
前置きが長くなった。
今回は、そんな動物園的映画ジュラシックシリーズの最新作について書いている。
名前をパークからワールドに変えて続いているこのシリーズ。
前作からちょっと志向が変わってきている。
遺伝子組み替えなど、テクノロジーを駆使して新しい恐竜を生み出そうとしている。というか、ジュラシックワールドで生み出してしまった。
新たに生み出された恐竜は恐竜なのだろうか。
はるか太古の昔に絶滅してしまった生物を観に行く。それが自分の中のジュラシックパークだった。
しかし、出てくる生物が実在しない生物だったら?
それはもうジュラシックパークではないのでは?
ジュラシックパークを観ていたらいつの間にかハリーポッターになって指輪物語になっていないだろうか。
そんなモヤモヤを抱えながら次回作に期待しつつ、Tレックスとステゴサウルスとプテラノドンを掛け合わせてドラゴンを生み出しました…10億ドルです、みたいな展開にならないことを切に願ってしまうのである。