心に花の咲くblog re.

If I let you know where I'm going - won't be on holiday.

中国と土産

「日本ではお土産にワインを1本だけ持って行くことは問題ないですか?」

と中国語の先生に聞かれた。
質問の意図がまったく分からなかったが、とりあえず「没問題(問題ない)」と回答。
すると先生の口から驚くべき言葉が発せられた。「奇怪!(変な感じ!)」

先生の話によると、中国ではたとえ親しい友人のもとに暇つぶしのおしゃべりに行く場合も必ずお土産を持ってく事が普通という。ここまでならまあ理解ができるのだが、必ず2種類以上という縛りつきらしい。麻雀の二翻縛りじゃないんだから、いたずらに難易度をあげても仕方ないでしょ、しかも友人の家に行く難易度あげてどうするのと思ってしまった。
とはいえ、豪勢なお土産は不要で例えば果物の組み合わせとして、リンゴとバナナ、スイカとライチなど、お酒の場合は、白酒と果物、ワインとチーズなど、それほど気合いを入れなくても良いらしい。
この話を聞いたときに、どうにも納得が行かず、色々情報を収集した結果、この二翻縛りならぬ、土産二個縛りはローカルルールで主に中国の華北のルールということが分かった。
華北ではとにかく「お土産はたくさん持って行った方が良い」という伝統があり、そこから友人宅土産二個ルールも生まれたと思える。さらに加えておくと、あくまでこのルールは「伝統的には」という枕言葉が付き、最近ではそんなことはないとのこと。

逆に親しい間柄ではお土産を持って行くと、よそよそしいと思われることもあるらしいので注意が必要。特に南の方ではお土産を持って行くことは、相手の家にものがないから恵んであげるという捉え方をされ、逆効果になる場合もある。そして、この風習は中国だけでなくタイでも同じらしい。
お土産ひとつでも国も違えば作法も異なり奥深い。

 

[補足]

その後、色々な中国人にこのことを聞いたのだが、上述の先生はかなり考えに偏りがあり。実際には仲の良い友達の家に行くときに土産を持っていくと、なぜ私たちの関係はこんなに良いのに、土産を持ってくるなど堅苦しいことをするんだ!と返って逆効果というのが普通ということが分かった。

何かを聞く、調べるときは母数が大きくないとダメだね。