30
本当に美味しいものは、噛めば噛むほど美味しさがにじみ出てくる。
もしくは、本当の美味しさはよく噛んだ後にあらわれると言っても良いかも。
これは40歳すぎにして発見した事実。
きっかけは、某親族からの健康についての助言だった。食べるときは毎回30回噛むようにしている。それも健康の秘訣だと思うと話をしていた。
何かと影響を受けやすい方なので、よし!この食事から毎回30回噛んでから食べるぞ!!と意気込んだ。
ところが、やってみるといきなり30回はなかなかハードルが高い。
実際にやってみると分かると思うが、20回あたりで食べ物が原型を留めなくなり、ついつい飲み込んでしまう。飲み込まないように噛み続けるのは慣れが必要。
“カミカミ30”を決断、数分後には20回に妥協し、最終的には“できるだけ噛む”というところに落ち着いている。(時間がある時はきっちり30回カミカミしてる)
もともと。食事はさっと済ませて他のことをしようという習慣が染み付いているので、この“カミカミ30”(語呂がいいので名称は継続)トライアルは色々な気付きをもたらしてくれた。
例えば。噛む時間が増えるということは、食事時間が延びるということ。これによって満腹感を得られやすくなる=食べる量が多少抑えられる(と思う)。
加えて。冒頭にも書いたように、ここが一番お伝えしたかった
「本当に美味しいモノは、噛めば噛むほど美味しさがにじみ出てくる」
これは、複数の食べ物を一度に食べるのではなく、単品勝負でいった方が良い(と思う)。
肉だけ、果物だけ、刺身だけ。もちろん丼物のように、トンカツと米、天ぷらと米というハーモニーをじっくり味わいたい気持ちは死ぬほど分かる。
そんな時は。まずトンカツなどを適度にカミカミ30。あと入れで米を食べることをオススメしたい。
素材の美味しさ、米とのハーモニーをどちらも楽しめる(と思う)。
10代、20代の頃は…いや30代もそうだったと思うが、丼物バンザイだった。トンカツ定食よりはカツ丼、天ぷら定食よりは天丼などなどなど。
しかし最近は、どちらかというとオカズをご飯と別に食べたい傾向にある。
健康のため。そして丼物最高理念からの離脱も手伝い、これから本格的にやってくる中年期に向け、カミカミ30を継続していきたい。そして美味しいものを美味しく食べれる日々を楽しみたいですね。