180212人事評価の難
今回の中国出張。
中国現地メンバーから賞与の額について、開口一番かなりの文句を言われた。
彼曰く
「某社は業績がよく14ヶ月分の賞与が出た」とか
「某社は年収で数十万元を超えている」だとか
「目標は達成していないが、今の人数でこの受注金額はすごいことだ。もっと評価されるべき」
などなど。
正直聞いていてうんざりした。
何を言っても目標を達していないことは事実。
確かに。日本人が帰任し、人が減りローカルメンバーの負荷は高くなっている。
そしてその分、みんな頑張ってやってくれているのも分かっている。
だけれど。がんばっているから、という理由で賞与を大幅に上げることはできない。少なくとも本社が日本にあり、その100%子会社である以上は評価方法を逸脱しての過剰評価はできない。
それなりのポジションにいながら、そんなことを感情的に投げやりに言うことしかできない。申し訳ないが、もう潮時かなとも思った。
嫌な雰囲気の中、これまた荒れ気味の打ち合わせを終えた。
彼とは、その日の昼食を食べ、その後しばらくお茶を飲みながらざっくばらんに話をした。
その日の夜も酒を飲みながら話をし続けた。
相当な鬱憤が溜まっていて、会った時にそれが吹き出したのだろう。しかし、それ以降は話すたびに落ち着きを取り戻していった。
自分の中でも、彼の言いたいことも徐々に咀嚼できてきた。
駐在をしていた頃は机を並べていたので、その時その時の不平不満はその場で対処できた。
いまは出張ベースになっているので、向かい合って話をする機会が激減している。
当たり前すぎることだけど、今回の件でやはり話し合うことは大切であり、欠かしてはいけないことだと改めて感じた。
そう。当たり前すぎることは、往々にして忘れやすい。
公平な評価はまずあり得ない。誰もが納得するなんていうのは奇跡に近い。
ではどうするか?
やはりとことん話し合うしかないのか。一番最悪なのは、お互い感情的になり極論にいきなり行ってしまうこと。
結論はまだ出ていないけど、今回のことが組織として良い方向に向かう結論になればいいなと思う。