心に花の咲くblog re.

If I let you know where I'm going - won't be on holiday.

140730中国と僕

中国が好きか?


と問われた時に、どう答えるだろうか。
人は相手が望む答えをする傾向があるので、相手によって答えは変わるかもしれない。


明確にAかBかという答えを出せないのはまだまだ思考が足りない証拠だと言われても、出せないものは出せない場合もある。
父と母、あるいは祖父と祖母、兄と姉、どちらが好きかと聞かれて簡単にあなたは答えられるだろうか?
これは思考方法の違いかもしれないが、僕にとっては鰻とハンバーグどちらが好きか?という質問も回答が非常に難しい。

どんな物事にも色々な側面があって良いと思う。
例えば中国の文化。
それは時におおらかであったり、大雑把であったり。
太極拳や二胡などの伝統文化など。そんな側面は好きと言える。
一方で未だに情報統制をかけて独裁政治を行う点や、著しくマナーに欠ける点は嫌いな点と言えるだろう。
多くの人は極論を好む。
大して考えもせずに好きとか嫌いとか断定したがる。
いま日本でアンケートを取れば多くの人は中国を嫌いと断定するだろう。
そしてそう断定した人の多くは中国に住んだことがないことは言うまでもなく、おそらく旅行で訪れたことも、トランジットで空港に立ち寄ったこともない人が大部分だと思う。

 

大学を卒業して社会人になった時、会社の先輩に言われた言葉がある。
「仕事は遊びではないから、相手を選ぶことはできない。これから色々な人と仕事をする中で、好きな人もいれば嫌いな人もいる。でも、一緒に仕事はしなくてはいけない。そんな時、相手が嫌いだからといって、ずっとそのままではきっと何事もうまく行かない。自分から相手を好きにならないと、相手も自分のことは好きになってくれないものだよ」

これは仕事に限らず、しあわせに生きるために必要な真理なのだと思った。
人間には誰にでも良い点もあれば悪い点もある。
そして、これは国でも同じこと。良い側面もあれば悪い側面もある。
日本だってそうだと思う。良い側面を知ることで、人に限らず相手のことを好きになる。
きっとそれが何事もうまく行くための道理なのだと思う。
完全に好きだとは言えないまでも、良い点を少しずつ増やしながら、結論に近付くこと。そんなプロセスは非常に大事だと思える。

 

中国に住み、丸3年が過ぎた。
簡単な計算をすると3÷36=約7.7%。人生の約7.7%を中国で過ごしたことになる。
これは丸4年になると10%以上を中国で過ごした計算となる。

大気汚染に偽装食べ物、反日感情に情報操作とマイナス点をあげれば枚挙に遑がないが、暮らしの中で、仕事の中で良い点を探し集めながら、ミッションをこなし、少しでも前向きな時間を過ごしたいと願う4年目の北京の春。

 

17年の追記:

結局北京には5年いました。時は流れてもう間も無く40歳なので、人生の12.5%を北京で過ごしたことになります。

ちなみに千葉県で過ごしたのが人生の62.5%で、まだまだ圧倒的。残り25%が東京。

さて、これからこの比率がどうなるかな。